愛犬のためにできること
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超小型犬と小型犬は約8カ月齢までは、子犬用フードを与えることで、子犬が成長するために最適なレベルの栄養を確保することが大切です。
中型犬は約12カ月、大型犬は約18カ月、超大型犬は約24カ月で成犬になります。また生まれてから成犬になるまで小型犬で約20倍、中型犬で約50倍、大型犬で約70倍、超大型犬では約100倍の大きさまで体は成長します。
子犬の場合、タンパク質は体重1kgあたり成犬の約4倍必要になります。それは子犬は成長が早く、筋肉などの体の組織をつくるのに使うからです。
カルシウムとリンは、体重1kgあたり成犬の約6倍必要になります。子犬期に健全な骨と歯をつくるために重要な成分であり、その摂取比率をしっかり守る必要があります。子犬期の適切なカルシウムとリンの比率は2:1(成犬では1~1.2:1)です。カルシウムが不足すると、歯の本数が減ったり、骨が変形したり、足を引きずるようになる危険性があります。ただし、大量に与えればよいというわけではなく、比率を守ることが重要です。
最後に脂肪酸です。必須脂肪酸には「オメガ3脂肪酸」と「オメガ6脂肪酸」があります。「オメガ3脂肪酸」のα-リノレン酸、EPA、DHAなどは、脳と目の発達やかゆみを鎮めたり、血が固まるのに役立ちます。子犬は、α-リノレン酸をEPA・DHAに変換する能力が低いので、EPA・DHAをフードから摂取したほうが良いと言われています。「オメガ6脂肪酸」のリノール酸(LA)、アラキドン酸(AA)は、皮膚と被毛の健康や健全な繁殖能力の維持に役立ちます。
生まれたばかりの子犬は、母親のおなかにいるうちにもらった免疫抗体と、生まれてから1~2日の母乳に含まれる免疫抗体によって感染から体を守っています。これを抗体移行といいます。しかし、母親からもらった移行抗体は、徐々に減っていき消失してしまいます。一方、自分で免疫抗体をつくる力は徐々に発達していきます。移行抗体が減り、自分でつくる免疫抗体が十分でない時期は抵抗力が弱く危険な状態となります。そのため、免疫力が弱い時期の子犬をサポートするフードを選ぶことが重要となります。